介護アロマ講座の内容
1)「癒しの手」と「マッサージの手」2つの手
血の巡りが悪いことが原因の冷えやむくみは、「トリートメント(マッサージ)の手」
気の巡りが悪いことが原因の不眠や不安は、「癒しの手」
このふたつの手のアプローチの違いを踏まえた実技
2)安心安全な施術
トリートメント(施術)経験のない方でも、高齢者に対して安心安全に行える施術
3)足のむくみ、冷えのケア
むくみや冷え、寝たきりの方への足浴など、介護保険が適応されない症状へのアプローチ
4)車イスでの足のケア
車イスへの対応として座位での足のむくみケアの実技
5)看取りの心構え
寝たきりの方、終末期の方への触れ方や施術によるアプローチ
6)芳香によるストレス軽減と感染予防
介護する側、される側、双方への快刺激となる芳香、アロマでの感染予防
高齢の方への触れ方をメインに、ご家族やご自身の認知症予防などに役立つアロマの知識などもお伝えします。
受講には、アロマ資格や介護資格、アロマの知識、施術のご経験も不要です。
講座で使用する教材
テキスト:介護アロマ入門
著者:浅井隆彦先生 発行:厚生科学研究所
教材:トリートメント用クリーム
テキストの著者、浅井隆彦先生について
あさいマッサージ教育研究所 所長
日本アロマコーディネーター協会 常任理事
鍼灸・マッサージ・指圧師、ケアマネージャー
フランスでのオリンピックナショナルチームの合宿を通じ、西洋自然療法であるアロマテラピーに出会う。帰国後、プロスポーツ選手のコンディショニングに従事。 1994年、東京に「浅井はり治療院」開設。その後も、スポーツ、美容、アロマをはじめとした代替療法に幅広く関わり、現在は介護アロマの第一人者として活躍中。
浅井先生からのメッセージ
介護アロマの啓蒙をはじめてから、治療師視点から抜け出し介護福祉視点の目が養われ、福祉は痛みや症状を取り除くことでなく、生活支援であることの意味が分かりかけてきました。身体的機能が老化とともに落ちたとしても生活機能が維持できていれば、いささか不便であっても、人としての幸福は保障されます。
介護アロマ講座で実践している内容は、痛み取りでもなく、老化を止めることでもなく、自然にありのままに過ごして人生を楽しめるよう、そっと身近で寄り添っている存在であるということです。
ガンと認知症は、これからの医療・介護分野では最大の課題です。
認知症へのアプローチは、快、不快の考えが大切で、不快な刺激は、認知症の周辺症状(最近は行動心理症状と呼ば れる)と言われる様々な厄介な行動が増大するとの研究発表があります。
まさに、介護アロマは、この快の刺激を基本としています。
講座をきっかけに、受講生の皆様同士の交流が広がるのも介護アロマの特徴です。
そして、仲間同士で支え合ったり、ボランティアや福祉施設への介護アロマ導入など、協力しながら様々な活動にも繋がっています。
アロマ・フィエスタでは、2013年より2020年のコロナ前まで、浅井先生を長野にお招きしていました