長野県産「fu:chiのクロモジ芳香蒸留水」

fu:chi芳香蒸留水(長野県産クロモジ:化粧水)

発売元である一般社団法人 森林風致計画研究所さん(長野県松本市)を訪問させて頂きました。
日本で唯一の森林美学、森林風致を専門に研究する民間研究機関です。

塩尻のアロマテラピーサロン木乃香の高山さんにご紹介いただいたクロモジの芳香蒸留水。
その豊かな香りにとても感動し、伺うのをとても楽しみにしていました。

そして、代表理事の伊藤精晤先生と副理事の清水裕子先生が、私たちのためにクロモジの蒸留をしてくださいました。

わざわざ遠方まで時間をかけて採取してくださったクロモジ。
フレッシュな小枝を爪でこすると、まさに精油そのものの芳しい香りを放ちます。

通常の蒸留は、南アルプスの伏流水を用いているとのこと。
今回は、道中、長野県長和町の「黒耀水」を汲んで、その水で蒸留をしていただきました。

蒸留には、葉と枝の両方を使用。
枝は「リナロール」
葉は「カンファー」が多く含まれるとのこと。
枝と葉の量のバランスによっても、得られる蒸留水の香りには、微妙な違いがでるのでしょう。

約4リットル程の黒耀水と蒸留器一杯に詰めたクロモジ。
水が沸騰し始めると、辺りには、クロモジの枝が蒸された香り立ってきました。
蒸留時に立ち上る香りは、渋みの中に少しの甘さを帯びたような、まさに小枝を蒸している香ばしい香り。室外でありながら、かなりの香りが漂います。

立ち上った蒸気が見えはじめました。
そして、冷却された蒸気が液体に戻り、ビーカーには蒸留水が溜まりはじめています。

伊藤先生と清水先生の豊かなご経験から、たくさんの教えを頂いているうちに、あっという間に1時間が経過。

精油成分である油層と水層にしっかり分かれ、精油が上澄みとして溜まってきました。
おふたりが仰るには、今日は、いつもより多くの精油が得られているとのこと!
透明ではなく、ほんのり淡いクリーム色をおびたクロモジの精油。
それも、大好きな地元長野の森に育っていたクロモジ。


1滴1滴溜まっていく精油を見ているうちに、おふたりへの感謝と自然に対する感謝の思いが、後から後から込み上げてきます。

こうして、実際に目で見て香りに包まれる体験させていただくことは、あらためて自然に対する畏敬の念を抱くきっかけとなります。

アロマ・フィエスタのスクールの受講生の皆さんにも、ぜひ、この体験をして頂きたいと心から思いました。

そして、蒸留直後に得られた蒸留水は、青みと渋みがそれぞれに独立し、馴染み合うことにそれぞれがまだ躊躇しているような少し粗さのある香り。けっして不快な香りではなく、どこか懐かしさを感じるような香りがします。

これが時間経過とともにエイジングし、蒸留直後の雑味と角が取れ柔らかくなったものが、商品という形で私達の手に届きます。

その蒸留したての貴重な芳香蒸留水を私達にくださいました。
今後、清水先生と木乃香の高山さんと共に、香りの変化を確認する官能試験を行う予定です。

この蒸留水が、時を経てどのように変化していくのか、とても楽しみです。

当日は、伊藤先生自ら淹れてくださったとても美味しい珈琲にさらに幸せをいただき、とても豊かな時間を過ごさせて頂きました。
そして、初めてお会いしたにもかかわらず、おふたりのお人柄にすっかり魅せられて、まるで旧友のように暗くなるまで様々なお話をさせていただきました。

長野のクロモジから抽出されたfu:chi芳香蒸留水。
限りある貴重な自然から頂いた恵みは、自然に負荷をかけないように配慮されたもの。
限られた数量を、大切に皆様にお届けします。

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